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※以下はかなり私的な話なので適当に読んでください※


「カンナさーん」という漫画をご存知でしょうか?

私はモテナイ仲間と久々に一献交わした帰りに漫画喫茶でこの作品と出会いました。
どう見てもガングロデブスとしか言い様がない女性がドンッと描かれた表紙を見て、
何か只ならぬオーラを感じ、手にとってしまいました。
2巻までを読み終えて感じた感想は・・・

「何、この俺の理想を具現化したような女は!!」でした。

簡単なあらすじを言うと、
デブスな人妻のカンナが夫の浮気が原因で離婚となり、
子育てと仕事の両立に悪戦苦闘する話です。
話自体はありがちですが、このカンナという女性は常に一本の筋を通して行動します。
良い意味で女性らしくない女性なのです。

優しいは優しいが無責任で情動的な夫は妻カンナと息子レオがいながら、
かつての恋人と浮気関係となってしまいます。
息子が病気でも妻が看病で倒れても、出張と偽って浮気相手に会いに行く極悪さです。
そして、その事がカンナにバレてしまいます。
ここでカンナは自分が裏切られた事よりも
レオが病気で苦しんでるのを知った上で浮気相手に会っていた、
浮気相手に会ってた挙句にレオの誕生日祝いも誕生日プレゼントも忘れた」
という、
子供をないがしろにした事が許せなくて、離婚という選択を選びます。

実はこの時点でカンナはまだ拠りを戻すことを薄々期待していたようですが・・・
結局旦那はカンナを引き止める事もせず、あっさり浮気相手の下に走りました。
離婚後、事故で怪我を負ったカンナを心配して夫が現れますが、
ここでの会話が非常に印象的でした。
「私の事心配してくれるのは嬉しいけど・・・
今の彼女が妊娠してもこんな態度で浮ついてるつもり?
あなたは優しい人だと思うけど、優しさが中途半端過ぎる。
それじゃ皆を不幸にするだけ。
私も彼女も幸せにするなんて都合の良い事は出来ないのよ。」

そのような旨を伝えて夫との未練を断ち切りました。

普通であれば、未練のある相手が此方に気をかけてるならば、
それをシメシメと思い奪い返す算段を立てても不思議ではありません。
意中の男を捕まえる為には他人が不幸になろうが知ったことではないからです。
実際に夫と浮気相手はカンナの幸せを踏みにじって、
テメェ勝手の幸せを掴みました。

ですが、カンナは違います。

・夫から浮気相手にアプローチした事を認識している
(一方的に浮気相手を責めず、夫の方がより非が大きい事を冷静に理解している)
・既に壊れた関係を(女としての)私情で無理に取り繕う事は子供の為に良くない。
・女としての感情と母としての感情を天秤にかけて、母で在る事を優先した。


冷静な客観的なそして慈愛に満ちた判断から、夫との関係を断ち切ったのです。
ですが、愛した夫と拠りを戻したい気持ちを諦めたショックは大きく、
土砂降りの中、元夫に背を向けて
不細工なカンナはボロボロと涙を流していました・・・

その後、このダメ元夫は浮気相手とも意見の相違から別れる事となります。
そして今までの自分を恥じたのか、カンナへの罪悪感に今更ながらに駆られ、
彼女にマンションをプレゼントする為にまさに決死の覚悟で仕事を始めます。
カンナはそんな事を知るはずもなく、
彼女を甲斐甲斐しく世話をしてくれた家庭的な男性と再婚を考えていました。
そんな矢先に突然元夫が現れてカンナにマンションをプレゼントします。
復縁を迫っての意味ではなく、あくまで償いとしての完全な無償提供でした。
(今更なんて突拍子も無い事をするアホだと呆れる部分もありますが)
カンナはかつて酷い裏切りをされたとは言え、
自分のために幽鬼のようにやせ細ってまで働いてくれた元夫に心動きます。
ですが、ここでもカンナは一本筋の通った態度を示します。
後ろ髪引く思いを感じながらも、あくまで過去の関係は過去とし、
甲斐甲斐しく世話をしてくれた男性を夫として向かえる意思を示します。
元夫がプレゼントしてくれたマンションは丁重に返却して、
その償いの気持ちだけを受け取り、彼を許そうとしました。
ですが、再婚予定の相手はカンナの苦悩を察し、半ば強引に自ら身を引きます。
カンナの優しさと元夫の身体を張った贖罪があった上だからこそ、
身を引く価値もある、安心して身が引けると思ったのでしょう。
結果として元夫とは再婚とはならないものの、半復縁のような状態となります。

その後も仕事(一流デザイナーを目指すのが夢)と育児の両立で苦しみますが、
子供の為には夢を諦める事も、仕事を変える事にも躊躇はありません。
(元夫は事業で大穴をあけてしまい、援助が期待できない)
彼女の行動原理は全て「母として我が子を守る」に終始しています。

私が読んだ2巻までの内容はこんなところです。


一見するとカンナの優しい性格が苦境を好転させたように見えますが、
実は「幸運によって支えられている」に過ぎません・・・
・夫がたまたま浮気相手と縁が切れたから復縁出来ただけかもしれない。
・夫が自分の悪行を恥じて、それを命懸けで償おうと出来る人間であった事。
・周囲の人間がカンナを温かくフォローしてくれた事。

よき友を多く持っていたのは人徳の為す所でしょうが、
「夫が心からの反省が出来る人間だった」という幸運?に救われた面は大きいです。
こういう自分勝手に裏切る人間は現実では大抵が「一生そのまま」です。

これは私の身勝手な持論ですが、
他人を心底踏みにじる裏切りが1度でも出来る奴は、大抵2度目も裏切る。
そして2度以上の裏切りを犯せる奴は九分九厘で永遠に直らない。

と考えます・・・

彼女のようなお人好しが救われたのは、マンガの世界だからであって、
現実では食い物にされる可能性が高いです。
例えばこのような夫の場合はカンナの優しさに付け込み、
反省したフリをして「温かい家庭ゴッコ」の為だけに家族を繋ぎとめ、
裏では刺激的な浮気を継続するという汚い手段をとる事もありえるでしょう。
(というか作品中でも最初はそうしようとしていたフシが見える)

まだ2巻までしか読んでないので、断言は出来ませんが、
カンナの行動にはモテナイ男が憧れる真実の愛に近いものを感じました。
逆に序盤の旦那の行動は寧ろ(悪い意味で)女性的な印象を受けます。
色々と考えさせられる部分ですね・・・

また、身勝手な行動が伴侶をどれだけ傷つける事になるのか、
将来結婚を夢見るモテナイ男ならば己を戒める意味で読むのも良いかも。

私もじっくりと読むべく、アマゾンで早速取り寄せる事としました。
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はじめまして。
いつも楽しく拝見させて頂いております。

すごく面白そうなコミックですね。
早速読んでみたいと思いました。
深谷かほるさんって『エデンの東北』を書いている方ですよね。
あのマンガも好きです。
【2005/08/13 13:44】 URL | ボス #3Ob1pUCc[ 編集]
今回のエントリ、大変面白かったです。私だったら漫画喫茶にあっても多分手に取らないであろう漫画をレビューしてもらい、視野が広がりました。しかし、カンナさんに自分の理想を具現化した女性を見出すとは、覚悟さんは度量が広い方ですね。私だったら、そんな男を選んだ時点でその女は馬鹿であり、同情する必要はない、と決め付け、それ以上思いが至らなかったと思います。

さて今回のエントリを読んで思い出した漫画がありましたので、書き込みさせていただきました。

少し古い話ですが、『モーニング』に『天才柳沢教授の生活』という漫画が連載されていました。結構人気があり、ドラマ化もされていたような気がします。

漫画そのものはとても面白く、作品自体は私も大好きでした。設定やエピソードが秀逸で、個別のストーリーも考えさせるものが多く、青年誌に掲載された女性作家の漫画としては、成功した部類に入ると思います。

ただ、私はどうもこの作者(女性)と登場人物(特に女性)が好きになれませんでした。性格が悪い、好みのタイプじゃない、というのではなく、この作者が書く作品からは、多くの非モテが感じるであろう、ある種の女性に対する不信感がビシバシと伝わって来るからです。

例えばこのような回があります。就職活動が終わった時期、出席する学生がほとんどいない教室で、柳沢教授が経済史についての講義をします。たまたま出席した女子学生は居眠りをします。女子学生は金色夜叉風の夢を見ます。夢の中、女子学生は和服を着付けて海岸を歩きます。彼女には三味線引き(現実の世界ではロッカー)の彼氏がいますが、卒業を機に銀行家(柳沢教授と同じ顔をしている)と婚約することになっています。自分の後を追う三味線引きに対し、女子学生はもうついてくるな、と逆ギレします。

なぜ三味線引きと分かれるのか?と聞く銀行家(教授)に対し、女子学生は以下のように答えます。

「私は中学ではツッパリ、高校ではヤンキー、大学ではロック野郎とそのご時世で相応しい男と付き合ってまいりました。そして世に出ようという今 また人生に節目をつけなければいけないと思うのです」

あなたの愛には節目が必要なのですか?と聞く銀行家(教授)に対し、彼女はこう答えます「そうでございます やはり社会人はバリバリのエリートでなくては」

しかし銀行家は彼女に対し、まもなくアメリカのウォール街で起こる恐慌の影響で、彼の銀行も倒産するであろうと述べます。そして取り残されるのはあなたと私、二人きりです、あなたの過去の節目よりずっと長いのです、それでもあなたは私について来れますか?と問いただします(このシーンは、現実世界での教授による金融恐慌についての講義とシンクロしているようです)。

それを聞き、彼女は我に帰ります。そして急に姿がみえなくなった三味線引きを探し、以下のように言います「私一人で 出口のないトンネルに入るのはいや」

ここで彼女は夢から覚めます。教授からは、この次は目を開けて講義を聞くように、と言われて終わります。その後、彼女は現実世界のロッカーとよりを戻して話が終わります。

この話は一見、エリートとの結婚に目がくらんだ女子学生が、あるきっかけから真実の愛に目覚めた、という純愛話のように見えます。しかし私はなんともいえない不信感を感じてしまいます。

先ず、「私一人で 出口のないトンネルに入るのはいや」とは、どういうことでしょう?彼女には新たな節目で選んだエリート銀行家という伴侶がいるはずです。出口のないトンネルには、彼女一人ではなく、結婚相手の銀行家もいるはずです。なぜ彼と二人でやっていこうと思わないのでしょう?

第二に、ではもし銀行が倒産せず、出口のないトンネルに入らなくてすむのなら、彼女はどうするのでしょう?その場合は人生の節目に従い、そのままエリート銀行家と結婚すればいいわけでしょうか?それでもやはりロッカーの彼氏を選ぶのでしょうか?収入も社会的地位も上り調子の男ではなく、学生という社会でのみステータスの高い男を選ぶべきなのでしょうか?

すべての女性がそうだとまでは言いませんが、このエピソードは、ある種の女性にとって、恋愛対象がいかに戦略的に選択されているかを如実にあらわしているような気がします。それぞれのステージごとに、いかに高く評価される男を選ぶべきか、ということです。そして次のステージに進むと、前のステージの評価は無視されてしまいます。そこで選ばれる評価に首尾一貫性はありません。

穿った見方をすれば、作者自身も自分にそうした打算的な恋愛観があることを自覚しており、それで社会的地位や収入にとらわれない恋人選びというストーリーを描いたのではないか、とも思われます。その意味では、必ずしもきれいごとだけではすまない世の中で、女性がどのように考え、行動しているかを描いたという点で非常に正直であると言えます。しかし、それをいかにも純愛であるかのように描くのには、うそ臭さを感じてしまいます。

例えば、このエピソードの中では、銀行家は柳沢教授がモデルになっています。しかし、もしその銀行家が一人の個人であり、その女子学生を本当に好きだったとしたらどうなるでしょう?結局、その女子学生は彼のステータス目当てに近づいてきただけであり、彼の前途が危ういとなれば、さっさと昔の恋人のもとに走ってしまったわけです。それをさも純愛であるかのように描くのは、なんだかあまりにご都合主義のような気がします。

もっとも、これは男性(というか私)の側から見た意見なので、女性の側からはまた違った意見があるかもしれません(しかしこのブログを見る女性は皆無に等しいと思いますので、検証は不可能でしょう)。もっと色々書きたいことがありますが、ご迷惑でなければ、また別の機会に書き込みさせていただければと思っています。覚悟さん、今後ともブログの管理と興味深い文章の執筆、頑張ってください。
【2005/08/14 19:23】 URL | 熊樟 #fBhJEaUc[ 編集]
こんにちは、覚悟です。
こちらの書き込みは・・・オススメ漫画というよりも、
マンガの内容を引用しての考察と考えて投稿コーナーに持っていこうと思います。
【2005/08/15 00:45】 URL | 覚悟 #o25/X8aE[ 編集]
覚悟さん、こんばんは。
そうですね、これはオススメ漫画というわけではありませんね。
これからも覚悟さんのスルドイ考察と実証を楽しみにしています。
【2005/08/15 00:56】 URL | 熊樟 #fBhJEaUc[ 編集]














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まとめ






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