先日、喪男漫画として強烈な個性を放っていた最強伝説黒沢が終了しました。
ぶっちゃけ、打ち切り臭が漂っていましたけどね・・・
ちなみに最終エピソードを大まかに語るとこんな感じでした。
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黒沢、ある事があってホームレス達と仲良くなる。
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ホームレス達から金銭を巻き上げる暴走族メンバーと喧嘩して倒す。
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キレた暴走族、仲間を呼んで夜に再襲撃をかけると宣告。
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黒沢、ホームレス達に戦闘か撤退かを尋ねる。
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ホームレス達は撤退を選ぶが、足腰が弱く一人だけ
行く宛てがない老婆ホームレスを慮り、男衆に決起を迫る。
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いざ決戦のとき、ホームレス軍団はビビって戦おうとしないが、
黒沢とその子分?は傷だらけになりながら決死の応戦。
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黒沢の傷だらけになりながら戦う姿に心打たれたホームレス軍団、
遂に決心して参戦、暴走族を打ち破る。
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祝賀会の最中、殴られすぎた黒沢は容態が急激に悪化、
みんなに看取られて静かに息を引き取る。
****************************************************************救いが無いと言えば救いがない結末で、その点をとりざたして
「黒沢のような生き方は馬鹿馬鹿しい」といった感想も見受けられます。
逆に私は思うのです、黒沢は
「死ぬべき時に死んだだけ」だと。
確かに暴走族の襲撃に対して警察へ助力を請うなどの
「事前に打つべき手」を打たなかった点では愚かしい面もあります。
(つっても、まぁ漫画の世界の話なんで警察で解決しても困りますが)
行く宛てのない老婆を黒沢が引き取るという手もあったでしょう。
ですが、それらは決して
「全てが解決する最良の手」という訳でも無い。
桶川ストーカー事件を見れば分かるように、
通報等への警察の動きは基本的に後手後手です。
ましてやホームレスなどの未納税者、非定住者に対して
彼らが親身になって迅速に動いてくれるかは怪しいところでしょう。
また仮に老婆を保護しても一人身で手狭なアパートに住んでいる黒沢では
身の回りの事も満足に出来ない彼女の面倒をキチンと見る事は難しい。
老人ホームを探してやるにしても、身元保証の無い人間を
無料で引き受けてくれる施設など殆どありません。
暴力に頼らない解決法を探したとしても結局は難題の山。
仮に自分が黒沢の立場だったとして・・・
警察も動いてくれない、老婆を引き受ける余力も無い、
こんな状況なら一体どうしますか?
老婆を暴走族の生贄として、自分だけは助かろうとしますか?それは一見すると楽な選択に見えますが、黒沢のような
熱血漢にとっては
「死ぬ事よりも辛い選択」でしょう。
そうやってまで生き延びても、罪悪感に苛まれながら
一生を孤独に苦しみぬいて過ごすだけです。
というか
、罪悪感に押しつぶされて自殺しちゃうでしょうね。
基本的に平和な日本では
「家族友人や財産を守るため暴漢と戦って死ぬ」という死に方を想定の内に入れている人は殆どいないでしょう。
ですが、それはあくまで確率が低いだけで、起こらないという話ではない。
実際に日本でも殺人、強盗、放火、強姦の凶悪犯は年間総件数は約1万件、
暴行傷害などの粗暴犯で約6万件発生しているのです。
そういった事を考えると、黒沢が迫られた選択というのは
決して漫画の世界だけに留まる話ではありません。また黒沢の時のように熟慮する時間的余裕があればまだ良い方で、
大抵は咄嗟の判断をせまられる事になるでしょう。
イジメを目撃したとき、それを止める事が出来るか?
暴行を目撃したとき、身を挺して被害者を助ける事が出来るか?そう考えれば、彼が選んだ道は決して軽んじる事の出来ないものです。
自分がどういった生き方を望み、どういった最期を望むのか?
我々も事前に考えて、明日起こるかもしれない
「その時」に対して
自分なりの
「覚悟」を胆に据えて置くべきでしょう。
いざという時に
「人間として死んでもやってはいけない行為」を取らないように。