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イキガミという漫画が中々面白いので紹介します。
これは近未来日本を舞台としたヒューマンドラマもので、
この世界では「国家繁栄維持法」という恐ろしい法が成立しています。
犯罪率の増加や自殺率の増加を抑える為として「命の尊さ」
国民に知らしめる為に、新生児1000人に1人の割合で体内に
時限式の致死性マイクロカプセルを注入し、その人が20歳までしか
生きられないようにするというロシアンルーレットのような法律です。
「自分が20歳で死ぬかもしれない」という恐怖感を持たせて
人生を真面目にいきようとする価値観を育てさせようとしている訳ですね。

このイキガミ1巻に出てくる鴨井という青年の話は喪男の生き方にも関わる重い話です。

彼は高校時代に酷いイジメを受けて、片目を失明しかけ
タバコの火で毎日頭を焼かれた為に頭部の3分の1をハゲ
されてしまうという地獄を味わいました。
それでも彼はそのイジメを忘れよう(憎しみを忘れよう)無抵抗を貫き、
学校を辞めざるをえなかったものの、地道に働き社会復帰しかけていました。
そんな矢先、自分が「マイクロカプセル注入者」であることを
通知する「逝紙(イキガミ)」が役所から届いたわけです。

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ボロ雑巾、生ゴミ、害虫、チンカス、便器、サンドバック、
存在と人格を完全に否定され続けて、殆ど廃人になりかけていたあの頃、
あの地獄からやっとの思いで這い上がり、ようやく自分を取り戻しかけたのに
それでも、まだぼくには苦しみが足りないっていうのか!!

いったいなんで僕なんだ、死ぬべき人間は他にたくさんいるじゃないか!!

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そう狼狽して彼はイジメの主犯格だった面子に復讐を誓うのです。
最初のターゲットは高橋という女性でした。
ここで注目すべきは「虐めていた鴨井の事を全く憶えていなかった」という点です。
あれれ、これって喪男を糾弾する人間に似てますねw

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え、誰だっけ?
あー居たねー元気だった?
卒業してから何してたの?
(自分が虐めたせいで中退したことすら忘れてるw)
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これに切れた鴨井は彼女を暗がりに引き込みレイプします。

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学校中の笑いものにされ、知らない連中にまでボコられたんだ!!
お陰で町中が敵に見えて、外出さえ出来なくなったんだぞ!!


あたし、そんなこと、憶えて、ないし・・・

ふざけるな!!
あの十ヶ月間、お前らのせいで僕は何度も死に掛けた!!
その後の四年間もお前らの残像が頭に焼き付いて一向に離れない!!
この苦しみを忘れられてたまるか!!
こうして僕に犯されてるお前の姿もメールで流してやるからな、
僕という人間が存在していたことを、一生忘れられなくさせてやる!!

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そして次のターゲットとして選ばれたのは下山という
美容師を目指しているDQNです。
此方で注目するべきは「状況による態度の豹変」です。
これもまた喪男を糾弾するタイプの人間に多い気がするw

鴨井は彼を地下駐車場に呼び込み、包丁を突きつけ睨みつけます。
そこで下山の取った行動は「命乞い」でした。

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お、落ち着いて、悪かった、謝るよ、ヘヘw
俺、ホント反省して今は真面目にやってるんだ。
美容師目指して店で修行中でさ、
不器用だからハサミとか巧くつかえなくて毎日必死で練習しているんだw

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そんな態度に切れた鴨井はカツラで隠している焼け爛れた頭部を晒します。
そして下山の頭部にライターオイルを浴びせて自分がされたと同じように
頭部に火をつけようとしましたがそこで下山は咄嗟に
タックルをかまして鴨井に馬乗りになります。

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テメーみたいな害虫にゃ、その髪型がお似合いだ!!
四年も前の事を今更ウジウジいいやがって!!
みんなにボコられたのはテメーがアホだったからだろ!!

(この発言も喪に対してよーく使われる手合いですねw)
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そう叫びながら鴨井を殴る下山ですが、鴨井の渾身の包丁突き
右拳に突き刺さり、指がほぼ切断状態になるという重傷を負わされ
無様に泣き叫びながら転がりました。
鴨井は積年の恨みを晴らし誇らしげにその無様な様を笑い飛ばします。

復讐を達したあと彼は死までの残り時間を当てもなく
フラフラとさまよい歩いていました。
すると、イジメを受けて殴られている少年を目撃します。
鴨井はその少年に近寄り、こう言葉を掛けました。

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いつまでそうして、ボコられているつもりなんだ!!
いつか仕返ししてやる、それまではじっと我慢だ・・・そう思っているとか?
だけど、その日が来るまで生きていられる保障は無いんだ。
それに、仮に君が力をつけてやっと仕返しできるようになったとしても
あいつらはその頃には君のことなんて忘れてる・・・
そんな相手に仕返ししたって後の祭りなんだよ。
だからもし、風向きを変えたいなら今変えろ!!
どうせキレるなら今キレろ!!
どうせ戦うつもりなら今戦え!!

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少年にその言葉を掛けた数十分後、
彼は誰もいない公園の木陰で
ひっそりと孤独に息を引き取りました。

その後、鴨井から言葉を受けた少年はクラスで机をぶん回して
いじめっ子たちをボコり、結果としてイジメから脱っしたのです。
そして新聞への投稿で鴨井への丁寧な謝辞のコメントがある匿名の
中学生から送られてきた・・・という顛末でした。

鴨井が出した結論「戦うつもりなら今戦え!!」
「パワーバランス論」「無抵抗と非暴力」
ここで私が主張している事と共通したものでもあります。
復讐とは年月を重ねれば重ねるほど「諸刃の剣」としての
側面が強くなってしまいます。
馬鹿にされたら「その場で」馬鹿にしかえす。
殴られたら「その場で」殴り返す。
これは現実でもネット上でも同じです。
一見すると不毛ですが、これが最も怨恨を残さず
最も被害が最小限で収まる手段である・・・私ははそう考えます。
そしてDQNが過去の事をああも気にしないで生きていけるのは
屈辱を味あわされたら、その場でキレているからでしょう。
現実、ネット場所を問わずにね・・・

まあ、現実では色々なしがらみもあって、
ベストな対応は必ずしも一様ではありませんが、
根本的には「その場で戦う」というのは正しい選択であると思います。
そして「無抵抗」「憎しみを忘れる」という事がいかに困難で
常人の度量を超えた行為であるかを理解しないこと、
「無抵抗という生き方を安易に美しいとする思想の恐ろしさ」
鴨井の生き方は十分に示していると思います。
彼はイキガミ(死)という絶望を突きつけられて暴走に走りましたが、
これが失業、貧困、病気、離婚さまざまな絶望が襲い来る現実において
どんなに絶望しても憎しみを再燃させない自信があると胸を張れる
人間が一体この世にどれだけ居るのでしょうかね?
いま、現実でそこそこ落ち着いた状態だからこそ「憎しみの連鎖なんて~」
という呆けたノンポリ発言ができるのではと思うのです。
落ち着いているときに憎しみを忘れているのは簡単です。
本当に重要なのは絶望に伏しているときにそれを乗り越えられるかなのに。

そして人は生きる上で一度も絶望に遭遇せずにいる事はほぼ不可能でしょう。
そのためにも恨みを残しておく事はマズイのではないでしょうか?

余談ですが、モテナイ男問題(非モテというよりも喪男)は
モテ非モテというよりも「イジメ問題」として見たほうが
より正しい見解が持てるかもしれません。
殆どの喪男は女性に愛されない事ではなく、容姿が醜いなどの
恋愛資本主義的な尺度をもってして
「虐められた、虐められている」事を恨んでいるからです。
よくこういう問題について理解が出来ないとのたまブロガーが居ますが、
モテる云々よりも「イジメ問題」という視点で見直してみては如何でしょうか?


※追記※
某掲示板で上記の内容を逆手に取り
「掲示板でグチグチ言わないで現実で本人に切れろよ、クズ」
と罵ってくる御仁がいますが、現実でも当人にキッチリ切れています。
我々がネット上でも切れているのは我々を「グチグチしたクズ」と言っている
「あなた自身」への怨恨を残さない為に言い返しているのです。
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こんにちは。

覚悟さんの紹介読んだだけでお腹一杯です。
極限の状況に陥った時、人はどう考えどう行動するのか、という話は面白いのですが面白いだけでは終わらない。復讐劇は復讐を成すまでは最高なのですが、その後の虚無感が切ないです。その切なさも復讐劇の楽しさなのかもしれませんが。現実世界において復讐劇は見たい代物ではありません。

「戦うつもりなら今戦え!!」は私も似たような考えです。
お気に入りの台詞を引用してみます。

「自分の地位が闘って守るに値すると思わない者は、どのような目にあってもしかたない。みずから闘わずして、他の誰が闘ってくれるか。人の人として尊ばれる所以は何ぞ。みずから闘い、みずから守り、みずから尊ぶ。その矜持なくして人は人たりえぬ。」

後、いじめ関係ではこの作品が有名かなと。既知かもしれませんが紹介しておきます。

http://blog.livedoor.jp/textsite/archives/50102927.html
【2005/12/11 17:52】 URL | 通りすがり #LkZag.iM[ 編集]
Masaoもそうでしたが、ネットの議論で現実を持ち出してきて
「喪男は現実では何もいえないくせにネットではやかましい」
とか言う輩は低脳なので、スルー&嘲笑でいいと思います
論理の破綻にも気づいてないようですし、まともに反論するのも馬鹿馬鹿しい
【2005/12/11 22:25】 URL | ロサ・フェティダ #-[ 編集]
本文に全く同感です。
闘える時に闘わないと、ずっと負け犬根性が身につきます。
よく「大人の対応」と言いますが、そんなもん「大人でない」人間にやっても無意味です。
「大人でない人間」に対しては、「大人でない人間でも分かる」報復をする事でしか理解してもらう事は出来ません。
私的な話で恐縮ですが、私自身、実社会にて10歳以上年上の人間に徹底的に苛められて、会社を辞めてしまおうかと思うまで追い詰められた事があります。
ですが、「何でこんなバカ(年上の男)にやられて負け犬みたいに逃げなきゃダメなんだ?」と開き直り、(仕事絡み問わず陰に陽にネチネチと)反撃、最終的には苛めた相手を精神的に壊すところまでやり返した事があります。
(その方の退職の際には送別会の幹事もやらせて頂きました)

勿論失ったものもありますし、酷い事をしたとは思っていますが、後悔はしておりません。
何故なら、やり返してなかったら、絶対に「会社辞めるまで」やられていたから。

人間、理不尽なケンカを仕掛けられたら、買うしかないです。

そしてケンカに勝つための鉄則は
・相手が「卑怯だ」と思わず漏らすほど卑劣な手を使って相手の心を折る。
・相手の心が折れても駄目押しで攻撃。

不毛ですが、これしかないと思いますね。

(ついつい興奮して恥ずかしい話をしてしまい申し訳ありません。ただ、それだけ覚悟さんの文が私の琴線に触れたのです)
【2005/12/11 23:06】 URL | tom #XQCkzv8Q[ 編集]
改めて読み返しましたが、高校時代に女からいじめを受けていた自分には、なかなかぐっと来ました
しかし度胸が無いせいでいざという時にキレられず、報復できないまま卒業してしまいました
たまに昔を思い出しては、あのときやり返せなかったことを悔やんでます
(もっとも、相手が女だったので逆にこっちが加害者にされもっと不快な思いをしたかもしれませんが)

結局その女は増長する一方で、唯我独尊な学生生活を送っていました
今でもあの時やり返せなかったことを恥じています


思い出しただけで殺したくなりました
【2005/12/11 23:26】 URL | ロサ・フェティダ #-[ 編集]
DQNが報いを受けるというのが
いいですね。かつてDQNの
被害を受けた自分には爽快です。

>黄薔薇さま

女は悪事を働いても
見逃されやすい、
反撃すれば男が悪い
ことになるのが許せないですね。

>tom様

消防のころの自分に教えてやりたかったです。
糞教師の「広い心」
とか
「大人の対応」などの
戯言を信じていた馬鹿な自分に…!
【2005/12/12 18:54】 URL | ヌルポガッ #zZJBNDww[ 編集]
イキガミ・・・なんか凄く感情移入しやすい漫画ですね・・・。
全然他人事とは思えない。

僕も小学生の頃いじめられたんですが、仕返しはしませんでした。
何故かと言うと、まあ詳しくは言いませんが逃げ道があったからです。僕の場合、まだ逃げ道があった分、かなりマシだったと思います。
でももし、逃げ道が無かったら・・・
正直どうなってたかわかりません。

で、逃げたというわけなんですが、
それでも、その頃の事は今でも僕の
心というか人格に大きくマイナスに
影響してると思います。

やっぱりその時にキレておいた方が
良かったのかもしれません。
後の祭りですけどね。
【2005/12/12 20:36】 URL | DESPISE #2PRdxZIg[ 編集]
この漫画みたいなことは昔の内に一度は体験しておくべきだった
大人になった今相手に暴力振るったらそれこそ身の破滅だもんな
切れる度胸の無かった中学時代の俺はアホだったとつくづく思うよ
【2005/12/12 23:03】 URL | ぞっくいんぽ #-[ 編集]
はじめまして。よく読ませてもらっています。今回初めて書かせていただきます。

イキガミ、すごく気になる話でした。すこし話はそれますが、オメガトライブ、という漫画をご存知ですか?

この作品の主人公は、最初に父親に殺されかけてしまうのですが、途中
機会があったにも殺さず、その後の行動に移ります。

いえ、もちろん「広い心で」という意味ではなく(覚悟さんの主張は私も賛成です)。

こんな意見はどうかとも思いますが、読んでいただいて、どんな感想を想うのか聞いてみたいです。

変な事書いてすいませんでした。またいつかお邪魔します。
【2005/12/13 22:20】 URL | 日野 雅人 #-[ 編集]
私もオメガドライブは読んでます。

晴が父親を殺さなかった理由ですが、おそらくは

・父親が自分を殺そうとした事への反骨心
(俺はお前のような愚かな行為はしない!!)
・オメガとして人類の頂点になる力を手に入れた事からの余裕

この2点はあると思います。
まあ親子の絆みたいなものも無くは無いでしょうが、
どうもそういう意味合いは薄そうな感じが個人的にはします。

私の場合はどちらかというと晴よりも梶君の精神に共感しちゃいます。
「筋の通った不良」と言った感じでしょうか?
ある意味では目指す方向は全くちがいますが、
私がやってることって「不良」と同じなんですよ。
相手が恋愛資本主義ってだけで。
【2005/12/16 04:02】 URL | 覚悟 #o25/X8aE[ 編集]














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本屋で漫画「イキガミ」のエピソード1を立ち読みした。闘うなら今闘えという言葉が印象的だった。漫画の設定では架空の法律や制度が出てくるが、サバイバル・ロッタリーという思考実験を思い出した。 グーグルで出てきた。http://shrak.blog17.fc2.com/blog-entry-193.html 気の向くままの雑記帳【2007/01/09 07:15】

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まとめ






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