ついこの間、己が慢心から非常に手痛いミスを犯してしまいました。
会社の同僚(男)に
15万円ほどお金を貸した挙句に逃げられてしまったのです。
まあ、最終的には会社の上司の情報網を借りて土木作業系の監督に
聞き込みを入れまくって、犯人の居場所を特定し、アパートに
上司含む複数人で押しかけて、無理やりに(サラ金に行かせて)回収しましたけど。
なぜ私が彼に金を貸してしまったかというと、
相手が男だからという油断
(相手が女だったら非常に警戒してまず貸さない)もありますが、
一番大きな原因は
「心の隙間を突かれた」というのが正しいでしょう。
彼は
「ペットの猫が病気に掛かって手術代が30万かかる、あと10万足りない!!」こういう口上で私に金を無心してきたのです。
普段の私でしたら1万円以上のお金を貸す場合は非常に警戒するのですが、
「ペットの手術代」という己のトラウマを突く一文に見事に冷静さを奪われました。
以前に書いた
捨て猫のふうこの記事を見て頂くと分かりますが、
私はペット(特に猫や犬)に対して非常に強い思い入れがあります。
私が幼かった頃は兄は寮生活、母は夜遅くまで仕事という状況で、
一番接する時間が長かったのはペットだった犬達(ポメラニアンとセッター)でした。
彼らと寝食を共にし、まさに家族同然の関係で、私の中では
母親以上の存在だったのです。
ポメラニアンの
「ミミ」は老衰で眠るように死んだのですが、
セッターの
「ポピー」の方はなまじ体が強かったため、かなり苦しみながら死にました。
手術代が無かった訳ではありませんが、腫瘍などがあちこちにあり、
既に手術したとしても手遅れという状況で私も母も手の施しようがありませんでした。
この事が心の傷として残っていて、今でもその事を夢で見る事があります。
そのトラウマを彼は見事に突いてきたのです。
彼と雑談してたときに
「動物が好き云々」と喋ってしまったので、
「ペットネタで金をせびればこいつは騙せる!!」そう思われたのでしょう。
口が達者でコミュ力が高い奴だったので人の心の隙間をたやすく見抜けたんですね。
彼は実際はペットを飼っては居ませんでしたが、ネットで落とした猫の画像などを
携帯で私に
「うちの猫なんだけど、最近食欲が無くて心配なんだ」等と以前から
私に話しかけ、前もって布石を打つという念の入りよう。
結果私は見事に冷静さを失い、騙されて・・・10万円ほど要求されていたにも拘らず、
「何があるかわからないから」と自ら5万上乗せして15万渡してしまったのです。
一週間後、彼は職場をトンズラ・・・私以外にも複数から借金をしていたようですがね。
私は人間不信(特に女性不信)という自覚を持っていて、
「そうそう人を信じる事は無い=騙されない」とタカを括っていましたが、
いざ心の隙間を突かれてしまうと
この体たらくです。
喪男の中にはよく
「俺は絶対に女に言い寄られないし信じない、だから女に騙されない」こんな態度を取っている人を見かけますが、それは
慢心だと忠告しておきます。
確かに冷静な状況でなら大丈夫でしょうが、今回の私のように心の隙間(トラウマ)を
的確に見抜かれてそこを擽られると人間不信だとしても案外と崩されるものです。
ですから、普段から自身の心の隙間を確認して、そこを突かれた時の対応を
脳内シミュレートしておく事をオススメします。
・映画や漫画などで自分はどんなシーンや展開で泣き崩れてしまうのか?
・自分の過去を振り返ってどんな事で傷つき、どんな事を心残りに思っているのか?こういった事を冷静に振り返り、その点を擽られたときにでも冷静で居られるように
慢心せず、常に足元を掬われる可能性への恐怖を忘れずに生きて欲しいと思います。※追記※ちなみに、同僚が私から騙し取った金は案の定といいますか、
キャバ嬢に貢いでいたようです。
その男ははっきりいえば今田浩二をさらに悪化させたような
ブサメンなのですが、達者なトークでブスの女性を手玉にとって
金を引っ張り出しては美人のキャバ嬢?に貢いでいたらしいです。
それでも金が足りなくなって、私の金にまで手を出したと。
流石にこの話を聞いたときは
、キレて思いっきりぶん殴りました。
よりにもよって私の金がこんな形で女に流れるとは屈辱の極み!!
(殴らないから正直に言ってみろと説得して吐かせたのですが、
正直な理由を聞いたら我慢できませんでした・・・)